アトリエAUTOS(アウトス)は、
社会福祉法人嬉泉が運営する施設で創作された作品を世に送り出すために作られた新しい社会活動の拠点です。
「AUTOS」はギリシャ語の「自分の意思で」という意味をもつ言葉から来ていて、
「内に秘められたものを外に出す自発的な動き」ということを象徴しています。

「自閉症」が、その敏感さから不安な部分を多く抱える生活の中で、
「打ち込めるものがあること」を世に出していくこと。
そしてそこには「自閉症」の持っている純粋で透明な精神の働きが存在し、
作品を通して見る者に自由さとひたむきさといった思いがけない魅力を感じさせてくれるものです。

私たちはその作品を、
良い作品を生み出すための技術的な訓練指導によってではなく、
私たちが大事に考える“作者の自我に関わる”という療育的な援助の結果生み出されたものと考えています。

アトリエAUTOSは、
その作品が社会福祉の世界にとどまらず、
なるべく多くの人たちによって喜ばれ大事にされることを望んでいます。
なぜなら単純に作品をみて楽しんで欲しいこと、そして一般の人が理解しにくい「自閉症」という障害の存在を知り、
理解しようとするきっかけになると考えているからです。
さらにそのことが、
施設で生活する利用者の社会参加にも繋がっていくものと捉えています。
この活動を展開していく目的は、作家個人を売り出すためではありません。
作品を「療育援助」の成果と考えるがゆえに、
作品に対する評価が、作品や作家のみならず、
作家を取り巻く療育の現場へも還元できるシステムを作ることを指針としています。
またこの活動は、嬉泉にとって知識や専門的なノウハウが十分でない分野なので、
外部からの協力者の参加をえながら模索し、
作品がより広く認められるように願って企画運営していきます。